[最終更新日]  [公開日] 2019/10/11

QC検定(品質管理検定)の合格率・難易度とは?資格取得のメリット

QC検定(品質管理検定)とは、英語で品質管理を意味するQuality Controlの略で、製品やサービスの品質管理に関する知識を客観的に評価する試験です。

そもそも品質管理ってなんだろう?

ただそうはいっても「品質管理って何?」と疑問に思いますよね。

例えば「自社製品の不良品問題」「納期に遅れる」「クレームがなくならない」などのトラブルがあったとします。これらを改善するようにするのが品質管理です。

QC(品質管理)とは、自社製品やサービスの品質を保つための手法ですから、QC検定は品質管理の知識や能力が、一定水準あるという証明にもなります。

品質管理と聞くと、なんとなくモノづくりの現場である工場や製造業向けの資格と想像しがちですが、製造業以外でも、ソフトウェア開発、事務、営業、サービス、生産、技術、品質管理、品質保証、研究・開発、生産、技術など、品質に関わる部署ならQC手法による問題解決ができるようになります。

近年は従業員の品質意識向上のためにQC検定を推奨している企業や、管理職への昇進の条件としているところもあり、注目されている資格です。

QC検定の資格取得にはメリットがある

QC検定の資格取得には、特別な知識を得る以外にも分かりやすいメリットもあります。

管理職へのキャリアアップの条件

QC検定はキャリアップできる資格です。工場や製造業では、管理職への昇進にQC検定の取得が条件となっていることもあります。

QC検定の3級が一つの目安ともいわれているので、年収アップも頑張りしだいで可能です。

QC検定取得で転職に有利

品質管理を行う部署への転職も可能になります。大手企業の工場では、品質管理部が設けられているので専門の知識や経験が活かせます。

QC検定を導入・活用している企業

QC検定を従業員に推奨している企業は数多くあります。

誰もが知っているところでは、

  • シャープ
  • シチズン
  • 小松製作所
  • TOTO
  • YMK

などの大企業をはじめ、これまでQC検定に申し込みした企業や団体は全国で2000以上にもなります。

統計学やデータ解析ができるようになる

QC検定の2級以上になると、正規分布やポアソン分布などの統計学も解決手法として活用します。

データから問題を見つけるための、より実践的な解析方法や考え方が体系的に学べるので、データを読み解く能力が身につきます。

従業員の品質意識が高まる

こちらは人事や管理部門のメリットになりますが、社内教育として組織全体の品質意識を高めることができます。

個人の問題解決能力の向上や品質管理レベルを高め、組織の活性化につながります。

QC検定の資格取得までの流れ

QC検定は、3月と9月の年2回行われています。詳しい試験日程は公式サイトを確認してください。

受験資格は各級とも制限はないため、誰でも試験を申し込むことができます。また1級から4級までありますが、どの級から受験しても大丈夫です。

QC検定の申し込みから資格取得までの流れはこのようになっています。

1.QC検定に申し込む

申し込み期間中に公式サイトからインターネットで申し込みができます。またコンビニに設置されている端末からも申し込み可能です。

もし職場でQCサークルやQC社内勉強会があれば、企業での団体申込の枠があるか確認してみてください。

2.受験料の支払い

受験料の支払い方法は、インターネット申し込みはクレジットカード決済になります。コンビニ端末での申し込みならレジで支払います。

QC検定の受験料
受験料
1級 8,372円
2級 5,235円
3級 4,186円
4級 3,137円
QC検定の併願受験料
受験料
1級・2級併願 12,568円
2級・3級併願  8,372円
3級・4級併願  6,284円

3.試験を受ける

試験会場に受験票と筆記用具を持参します。

筆記用具はHBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシル、消しゴムが必要です。ボールペンは使用できません。

QC検定の試験時間と内容
時間 試験内容
1級 13:30~15:30(120分) マークシート・論述
2級 10:30~12:00( 90分) マークシート
3級 13:30~15:00( 90分) マークシート
4級 10:30~12:00( 90分) マークシート

QC検定の試験会場について

QC検定の試験会場では、受験地(都道府県)を選べますが、試験会場の指定はできません。具体的な試験会場は受験票に記載されて通知されます。

4.QC検定の合格発表

公式サイトから合格者の受験番号が確認できます。

5.QC検定の合格証(認定カード)を発行

携帯できる写真入りの合格証を発行できます。認定カードの発行には、1975円の手数料が別途かかります。

認定カードの発行受付はWEB合格発表日より、約1ヵ月間だけの期間限定となっています。

QC検定4級の内容

QC検定4級は、はじめて品質管理を学ぶ人が対象の試験です。対象となる人物像としてはこちらです。

  • はじめて品質管理を学ぶ人
  • 高校生や大学生
  • 新入社員
  • 社員外従業員

QC検定4級の学習内容は、企業活動の基本である「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」など、社会人として最低限知っておくべき「仕事の進め方」や「基本常識」なども含まれます。

そのため、これから就職を控える高校生や大学生にQC検定を推奨している教育機関もあります。

QC検定4級の合格率

QC検定4級の合格率は約80%と高くなっています。

品質管理の基礎知識と社会人としての常識を理解していれば、合格できる試験内容です。

QC検定4級の問題例

QC検定4級で出される問題のサンプルです*1。QC検定4級はマークシート方式になっています。

<データの取り方>

日常いろいろなデータが取られている。データを取る目的で正しいものはどれか。

a. データそのものの性質を知るため。

b. データそのものを知るためでなく、母集団の性質を知って処置(アクション)をとるため。

c. データを採取した場面の状況を知るため。

d. データを採取する人に責任をもたせるため。

e. データを取る目的はなく、場当たり的にデータを取ればよい。

コミュニケーションマナーについての問題もあります。

<マナー>

以下の事例を読んで、問に答えよ。

検定検太くんは今年4月に規格産業(株)に就職し、現在は業務課で働いています。以下は業務課長と検太くんの会話です。(会話に出てくるAさんは検太と同じ業務課の先輩です)

業務課長「おはよう。検定くん。」

検太 「 ① 」

業務課長「先月から仕事が少し変わったけど、どう、慣れた?」

検太 「まあまあです。」

業務課長「前の仕事に比べると少し大変じゃないかな?」

検太 「うーん、それほどでも。Aさんも教えてくれるし。」・・・②

 

問1.①に入れる言葉として最適なものはどれか。

ア.はあ、どうも イ.おはようございます ウ.おはよう エ.すみません

問2.②の答え方はマナーとして適切であるか。

ア.適切である イ.不適切である

公式サイトにあるQC検定4級の問題サンプルですが、いかがでしょうか。あくまで「どういった試験なのか」を理解してもらうことが目的のため、残念ながら解答は準備されていませんが、答えがすぐにでてくれば、すでに4級レベルかもしれませんよ。

公式サイトでは「4級の手引き」というテキストを無料配布しています。このQC検定4級用のテキストでは、品質管理の基本から社会人としての基礎的素養も学べるのでおすすめです。

独学で4級受験にチャレンジしてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

QC検定4級用テキスト

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