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ライン工歴3年の経験者がきつい仕事と評判のライン作業の真相を解説

ライン工として3年間働いた経歴を持つ経験者がライン工の仕事について解説します。

本人が体験したきつかった体験ベスト3とは? ライン工に向く人向かない人、ライン工の魅力も紹介します。

ライン工の仕事内容

ライン工の仕事は流れ作業です。主にベルトコンベアーから運ばれてくる製品を組み立てたり加工したり、人の手を加える作業を担います。

仕事内容は業種によってさまざまですが、

  • 点検や検査などの不良品チェック
  • 部品の加工や組み立てを行う

が中心です。

製品を作りあげるまでの工程の1部分を、1人、または複数人で担当します。

コンベアーには常に部品や製品が流れてくるので、常に手を動かして自分のところで流れを止めない必要があります。

従業員同士のおしゃべりは禁止で、仕事中はずっと立ち仕事のこともあります。

結局どのような仕事内容になるかは、工場によって違いが大きいのですが、ライン工は単純作業の繰り返しなので、特別なスキルがなくてもできます。

期間工とライン工の違い

半年や1年などの限られた契約期間だけ働く人を、期間工といいます。正式には期間従業員なのですが、期間工とライン工を同じと思っている方もいます。

すでに説明したとおり、ライン工はライン業務を担当する従業員のことなので、期間工とライン工は違います。

ただ実際には、期間工として求人募集されている仕事内容にはライン工が多いので、期間工=ライン工という印象が強いのかもしれません。

期間工の仕事は体力的にきついこともありますがとにかく稼げます。最短で稼ぎたいなら期間工で働くというのもおすすめです。

ライン工できつかったトップ3

筆者は過去に6年間、派遣社員や正社員として実際にライン工として働いた経験があります。

「ライン工の仕事はきつい」とよく言われていますが、複数の工場を経験して感じるのは、現場によってつらさの種類がまったく違います。

これは工場あるあるですが、工場の仕事は同じ会社でも、配属される部署が変わればまさに天国と地獄です。

そこで感じたつらい経験をランキング形式で紹介します。

3位:仕事内容がつまらない

ライン工は単純作業の繰り返しなので、作業自体は面白くありません。

それでも作業効率を上げる独自の方法を開発したり、他の人よりもスピーディにできる秘訣を発見したりと、限られたなかでもやりがいを見つけたりするものです。

そもそも面白くない作業なので、どう考えてもつまらないのですが、後ろ向きな気持ちで作業すると気分が暗くなります。

なにより集中した方が時間が早く進みますし、周囲の評価も高くなっていいことばかりです。

そういったこともあり「何かできないか」と1日8時間、週で40時間も、単純作業を工夫しようと考えるわけですから、いつかは限界がくるわけです。

「やっぱりつまらない」という着地点、ある意味で原点に戻ることになります。

これは職場の人間関係もとくに悪くなく、体力的にもきつくなく、というあまり不満がない状況で起こりがちです。

個人のモチベーションの問題ですが、つまらないと感じながらの仕事も結構きついものがあります。

自分自身のモチベーションを仕事に対して求めてしまうと、ライン工の仕事はつらいかもしれません。

2位:体力的にきつい

大手企業系の会社でライン工をしていた際は、体力的にかなりきつい仕事をしていました。

一定時間ごとに炉に成形した部品を流し、熱が入ってプラスチックのように固まった製品を取り出す。これを一人で繰り返します。

しかし、重さ数キロの土台を何枚も重ねて、腰ほどの高さにあるラインに乗せるのは、何度もやるとしんどいのです。

さらに夏場になると室温はさらに上昇するので、35度以上ありましたし、製品を取り出す際には高温の炉に近づくので40度はあったと思います。

毎日汗だくになりながらの作業で、しかも1日12時間労働、1日置きの休みと変則的で体力的にきつい現場でした。

仕事内容はきつかったのですが、社員のかたはすごくいい人ばかり、ラインを止めなければある程度の自由もありで精神的にはかなり楽でした。

当時は20代で体力があったのですが、今はできないというか、やりたくありません。

また、他のライン工の現場では、同じ場所に立って作業をするだけというのも結構つらかったです。ライン工は立ち仕事も多いので、一カ所から動けないよりも移動ができたほうが体は楽ですね。

1位:人間関係がきつい

栄えある第一位は人間関係です。工場といえば人間関係が希薄だと思っているかたも多いと思いますし、この結果は意外だったでしょうか?

工場のライン工は、確かに他の職業よりも人との関わり合いは少ないです。

だから人間関係でのトラブルは少ないんじゃない?と思いがちなんですが(実際に人との関わりが嫌だからという志望理由も多いのが工場勤務ですし…)、関わる人の絶対数は少ないものの、業務上最低限関わらなくてはならない人がいまして、私はそこで地獄をみました。

私のケースでは、主に教育係の社員や先輩従業員になりますが、新人教育という面倒な役割が増えたことでイライラしている様子で、半ば八つ当たりのような態度で接せられました。仕事に厳しいのではなく、ただただやる気がないので、仕事をまともに教えてくれません。

結果的に理解が足りていなかった私は、大失態をしてしまい早々と別の職場探しをするのでした。

この体験談は別記事にまとめたいと思います。

後にも先にも人間関係できつかったのは1度だけ、でもその1度がライン工で一番つらい体験でした。

誰に教えてもらえるかは運ですから、働いてみないとわかりません。そこは漁師町でもあったので、ぶっきらぼうな人達が多い場所で、そのような地域性もあったかもしれないですし、他の社員の方なら違っていたような気もします。

ライン工に向いてない人

ライン工がきついと感じるトップ3を紹介しましたが、そもそもライン工に向いていなければ、ただ苦痛な時間を過ごすことになるだけです。

自分自身の体験と、ライン工の現場で見てきた人達から、ライン工に向いていない人の特徴を挙げてみます。

単純作業の繰り返しが苦手

ライン工はの仕事は、単純作業で経験や特別な技術がいりません。これは誰でもできるというメリットの反面で、機械的でつまらない作業です。

誰がやっても変わらないので、個性が生きる現場ではありません。

ライン工の仕事でやりがいを感じたい、特定のスキルを活かしたいという人は向いていません。

コミュニケーションが好きな人

ライン工は打ち合わせや顧客対応など対話ベースでの仕事はありませんから、コミュニケーションは挨拶や連絡事項のみに限定されます。

現場では私語も厳禁なので、口よりも手を動かし黙々と作業を行います。

ライン工に限らず工場でも、勤務中は黙々と作業をすることが好まれますし、関わる人数も顔見知りのメンバーです。

知らない人と接したり会話したい人には、ライン工の仕事に物足りなさや孤独を感じるかもしれません。

頭を使った考える仕事がしたい

企画力やクリエイティブな発想よりも、ライン工で求められるのは、決められた工程やマニュアルに従って淡々とこなしていく能力です。

1つ1つの作業は単純なので、慣れてしまえばなにも考えなくても手が動くようになります。

単純作業が苦ではない人にはメリットですが、自分自身のオリジナリティを仕事に発揮したい人には向いていません。

ライン工が向いている人

ライン工が向いている人はどのような傾向があるでしょうか。

私もそうですが「電話が苦手」とか、ライン工が向いている人にも似た傾向があるので紹介します。

人と話さない仕事

私は面識のない人とのコミュニケーションで疲れてしまうので、ライン工に向いていると自分で思っています。

仕事さえしていれば、仕事仲間でも一定の距離感を保てられるのが心地よく、職場の同僚も同様の人達が多かった印象です。

ライン工は隣で作業してても、挨拶以外の会話をしなかった、なんて日はザラにあります。

休憩時間はラインを止めないように順番にとっていくところもありますし、昼休憩を車で過ごす人とかもいます。

挨拶を普通にしてれば必要以上に会話する必要がないので、人付き合いが苦手な人にライン工は向いています。

工場の夜勤はしんどくない

工場や倉庫は24時間体制も普通にあります。そのため就業時間も二交代や三交替でまわしていることも多く、夜勤だけの求人もあります。

私は夜型人間でしたし、人が少ないのに給料が高くなる夜勤が大好きでした。

夜の工場は静かで従業員も少ないので、決まったロット(1日の作業量目安)さえこなしていれば、人の目を気にすることなくリラックスした環境です。

サボり癖がある人は要注意ですが、ある程度のタスクを自分でこなせるなら、ライン工の夜勤はおすすめです。

「工場の夜勤はしんどい」などという話もありますが、私にとっては天国といえる環境でした。

単純作業で考えなくてもいい

私はコンビニのバイトをしたこともありますが、とにかく1つ1つの仕事を覚えるのが大変でした。

定期的に新しい設備やキャンペーンが導入されますし、数ヶ月に1度使われるかどうかの仕事なんて山ほどあります。

コピー機やマルチ端末が壊れたとか別の時間帯で発生した原因がわかりづらいクレーム、そうこうしているうちにレジが行列になっている。。と優先順位を瞬時に考えて、適切に対応することに本当に疲れました。

順番待ちしているお客さんからは不満の声が聞こえてきて泣きそうにもなりますが、そもそも従業員の人数は限られているので対応人数がキャパオーバーだったと思います。

そのような経験もあったので、私はライン工の単純作業が、理不尽さのない公平な仕事のように感じられたものです。

楽な仕事を探している

「楽な仕事の定義」にもよるので、正解は1つではありませんが、私にとっては以下の点で楽でした。

  • 慣れれば体力的にきつくない(現場によります)
  • 慣れれば仕事がカンタンなので気が楽
  • 慣れれば考え事もしながらできる
  • 定時で帰れる
  • 接客のような対人ストレスがない
  • 人と関わらないので気を使わない

「慣れれば」という単語が多くなりましたが、工場の仕事はまさに「慣れ」です。

どのような仕事なら楽と感じるのかは、人によって重視するポイントも違いますが、慣れの要素は大きいのです。

四六時中立ち仕事ということもありますが、1週間もすれば体も慣れるので楽になります。

私が工場のライン工として働きはじめたのも、接客疲れによる対人ストレスが原因でした。

その点では工場での仕事はうってつけで、人と関わらないで済んだので当時はかなり救われました。

ライン工として働くメリット

ライン工なら私のように前職で対人関係による精神的ストレスを抱えた人間でも、快適に働くことができました。

そのようにライン工ならではのメリットをあげていきたいと思います。

期間工はきついが年収が高い

ライン工とも混同して語られる期間工です。

期間工といえば地方都市にある自動車工場が有名ですが、多くはライン作業による組立に配属されます。

車の組立は慣れるまで体力的にキツイのですが、その分とにかく稼げます。

特に年収が高いのはトヨタの期間工なので、短期間で稼ぎたい人におすすめです。

メーカー系なら福利厚生がしっかりしている

大手企業や有名メーカーは地方にも大規模工場を持っています。

退職金や産休、資格手当などの福利厚生が充実しているのも魅力です。

他にも関連施設への社員割引や優待制度なども利用できることもあります。

ニートから正社員も可能

しばらく空白期間があるニートの社会復帰は工場でのアルバイトがおすすめです。

1人で引きこもっていると、人との会話が怖くなったり億劫になってきますが、ライン工なら最低限のコミュニケーションですみます。

なにより仕事をこなすことで自信もついてきますし、真面目に勤務していれば正社員へステップアップもできます。

ライン工の正社員になると、品質や工程の管理も任せられるようになるので、仕事へのやりがいもでてきます。

資格や経験がいらない

ライン工になるには資格はいりません。

未経験でもいいので、これから工場で働きたいという人もすぐにはじめられます。

工場系の資格としてはフォークリフト免許が有名です。

合格率が9割を超える取得しやすい資格で、時給や給料も増えます。

ライン工からステップアップしたい場合に検討してみてください。

求人募集が多い

ライン工の求人募集は多いので、すぐにみつかります。

私が経験したように地獄と感じるブラックな職場でも、そこにしがみつく必要はありません。

アルバイトや派遣社員なら、同じような条件の工場求人があるので、すぐに環境を変えられます。

ライン工は求人数が多いので、働きたい地域や会社が選べるのも魅力です。

学歴がいらない

学歴不問の求人募集も多いので、最終学歴が中卒や高校中退の人も働くことができます。

工場や倉庫作業は慢性的に人手不足なので、人材確保がままならないため、間口を広くしているためです。

そのようなことから、ネットではライン工や期間工のことを低学歴や底辺の仕事などと揶揄されることもあります。

しかし実際に働く人のなかには、有名私立大を卒業した大卒者も働いていることもあります。

大卒でなぜ工場勤務?と思うかもしれませんが、働く理由はさまざまです。

Uターンで地元に返ってきたけど、地方ではこれまでの経験が活かせる仕事がなかったということもあります。

私の知人は司法書士として地方で開業しましたが、軌道にのせるまで工場でアルバイトで食いつないでいるというリアルな話(2019年現在も継続中)もあります。

ネットでは低学歴や底辺の仕事とあるため、工場で働くことを躊躇するかもしれませんが、関わりのない他人の意見を気にするよりも、私の知人のように自分の人生なので自分中心に考えていいのではないでしょうか。

ライン工の年収は低くも高くもない

ライン工だけの年収というもので公表されているものはありませんが、厚生労働省が公開している製造業賃金データが参考になります。

全国の製造業平均年収
年代 年収(男性)
20代 203万円~236万円
30代 271万円~305万円
40代 336万円~375万円
50代 408万円~418万円

上記のデータは全国平均なので、人によって実感している年収との違いを感じるかもしれません。

というのも、年収は地域差や企業規模に大きく影響を受けるため、都市部や大企業のほうが高い傾向にありますし、逆に地方にある中小企業は低くなる傾向にあります。

実際には深夜手当や残業手当などでも給料は変わりますし、正社員よりも派遣社員のほうが年収が高いこともあります。

20代でも期間工として働けば、年収は400万円を超えることもあるので、人によって違うことは言うまでもありません。

同じ公表されている他産業との比較では、

  1. 運輸業や飲食・サービス業よりも年収は高く
  2. 情報通信業(IT)や金融、医療・福祉よりは低め

の傾向にあります。

ということで、ライン工の年収は低くもなく高くもないという結果です。

地方では職種が限られますから、より収入を重視するならスーパーのような接客業で働くよりも、工場勤務のほうが稼げるということになります。

参考:平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況

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記事の執筆者

山本大地
ライン工歴3年、工場勤務経験は6年。地方の工場勤務からその後WEB業界へ。派遣社員時代にさまざまな業種の工場へ出向し、工員としての経験が豊富。